──Linux開発でもっとも苦労した点は?
リーナス氏 非常に多くの人が開発に携わる中、整合性をとって、継続していくことを考えることが苦労というより、面白かった点だ。18年間同じようなことをやってきたが、多様な人々といかに協力できるのかを考えていた。
ジェームズ氏 リーナスにいかに苦労させるかという点だろう(笑)。日本は世界とはまた違った視点が必要で、たとえば組み込みなど、他の地域では使われていない分野での利用をリーナスやコミュニティに気づきを与える点が重要だった。(オープンソースソフトウェアの開発手法は)日本にカルチャーショックを与えることになったが、メーリングリストで真実を語り合うことや、徹底的に議論を交わすことで、現在では日本の開発者がトップメンテナーとして、今回のシンポジウムでも登壇している。