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  • 2009/11/04 掲載

ネットイヤーグループ 石黒不二代氏「ホワイトカラーの生産性を向上せよ!今IT部門に求められる創造性」

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一線で活躍するCIOとの親交もあり、さまざまなキャリアパスを経て、今は経営者として企業を率いるネットイヤーグループ 代表取締役社長 兼 CEO 石黒 不二代氏。石黒氏は「日本企業はホワイトカラーの生産性向上をないがしろにしてきた」と語りつつも、だからこそITによりさらに成長する余地が残されていると指摘する。企業がこれから生き残っていくためのIT部門とはどのようなものか、石黒氏が40名近いCIOへのインタビューを通して得たヒントをお聞きした。

将来のマイナス影響を考えれば、投資を怠るべきではない

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ネットイヤーグループ
代表取締役社長 兼 CEO
石黒 不二代氏
 アメリカに端を発した不況の影響はまだ残っていますが、私自身はこれ以上落ち込むことはないだろうと思っています。100年に一度の不況などと言われるほどの大きな規模でしたが、対応も早かったので1929年の世界恐慌のような深刻な状況にはなりませんでした。アメリカでは既に多くの指標が上方修正されはじめています。

 現場ではまだ、景気回復の実感はないかもしれません。景気が回復するだけではなく、それに呼応して予算が増やされて初めて現場に余裕が生まれます。景気が現場に反映されるまでには、まだ少し時間がかかるかもしれません。それでも、2010年度には回復を実感できるようになるのではないでしょうか。

 しかし、今は高度成長期のような経営スタイルでは通用しなくなっており、低成長時代を生き抜く企業へと変革を迫られています。景気の波に対応していくためには、欧米企業に似たスタイルを採らざるを得なくなるでしょう。景気のいい時代にはコストをかけて新たなことに取り組み、不況の時代には徹底的に「膿み」を出して、コスト削減を行うということです。

 コスト削減において、ITは大きな役割を担っています。ビジネスを拡大させていく時代には、必要な機能を持たせるためにITがつぎはぎで拡張されます。こうしてスパゲティ化したシステムを効率のいいITシステムへと作り変えることで、大きなコスト削減が可能です。徹底的にコスト削減をするためには、投資が必要なのです。

 ITに限らず、ビジネスへの投資を怠るのはよくありません。通常、投資を行うとその2~3年後のビジネスに影響をおよぼします。投資を行わない期間があると、その2~3年後に必ずマイナスの効果が現れてくるのです。ですから、コスト削減だけではなく成長のためのIT投資も可能な限り続けていくべきです。ただし厳しい時期ですから、投資の対象となるのはROIの高いものに限られてくるでしょう。特に2009年から2010年にかけては、短期間でROIが見込めるシステムが投資の対象となりやすいでしょうね。  ネットイヤーグループではWebを通じたマーケティング業務の支援などを行っていますが、広告の業界でもROIに対する意識の高まりが起きています。マスを対象にした従来のような広告ではなく、確度の高いユーザー層を狙うターゲット広告や即効性の高いキャンペーンなど、短期的に効果が見えやすいものに人気が集まっているのです。

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