- 2010/02/23 掲載
富士通研究所がクラウドコンピューティング向け障害対処技術を開発、同社サービスへ順次適用
富士通研究所は、クラウドコンピューティング向け障害対処技術を開発した。
今回開発された技術は、クラウドシステムで安定した高品質のサービスを提供するために、障害が顕在化する前に検知して、事前に回避を行う技術。具体的には、システムの監視、障害予兆の検知、障害原因の絞り込み、障害解決を迅速に行う。同社の社内システムにおいて、従来平均15分かかっていた障害対処が、この技術によって1分程度で対応可能になったと発表されている。
障害予兆の検知においては、障害の種類によって2つの技術を開発。システムメッセージの分析による障害の予知と、メッセージが出力されない潜在障害の予知を実現する。検出された障害予兆に対して、予兆を発生させている最も疑わしい箇所を推定。絞り込まれた障害原因に対して、障害対処履歴などの過去のノウハウを活用し、運用管理者に適切な対処方法を提示する。
この技術は今後、同社の「オンデマンド仮想システムサービス」や「LCM監視サービス」へ順次適用される予定だ。
関連コンテンツ
PR
PR
PR