• 2006/09/22 掲載

都心に最新のファシリティを持つデータセンター【ソフトバンクIDC】

【IT基盤】企業インフラとなったデータセンター

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ソフトバンクIDCは、さまざまな通信インフラ事業者との統合を果たして現在に至る国内最大規模のデータセンター専業会社である。
長年の通信キャリアとしての実績と、適切な設備投資によって、不足がちな良質のデータセンター機能を提供する体制が整っている。
新宿に優良なスペースを確保




取締役 ソリューション事業本部 本部長
磯部眞人氏
 ソフトバンクIDCは、首都圏に7か所、関西に2か所の施設を持つデータセンター事業者である。2006年8月に新宿データセンターを全面改修して3フロアの増床を行い、既存スペースも含めて2000ラック相当の規模となっている。昨今、CPUの処理能力向上から、施設の電源が足りない、発熱によってラック内にサーバーをすべて収容できないという問題が起こっているが、新宿データセンターでは、供給電力の増強と最新の空調設備の設置を行い、この問題に対処している。磯部氏によると「現在、利便性の高い都心でこれだけまとまった場所と電源を持っているところはほとんどありません。」という。最新のサーバー機器、大規模なシステムを運用するには、新宿データセンターが最も適した環境を提供できる体制にある。



図 首都圏に7か所、関西に2か所のデータセンター


バックボーンの充実とセキュリティ強化




セールスサポート本部 本部長
伴忠章氏
 ソフトバンクIDCのバックボーンは、2006年4月に国内最大級の65Gbpsに増強された。伴氏によると「ネットワーク構成は、オープンスタンダードかつシンプルな構造となっており、高い拡張性と耐障害性を実現するとともに、コンテンツ配信に適した大容量ネットワークとなっています。また、日本版SOX法を契機として内部統制・IT統制の強化が求められていますが、当社では、お客様のサーバーへのDDos攻撃を自動的に防御する装置を導入するなど、情報セキュリティ面でも様々な対策をとっています。」と、不正アクセスにも強い、大容量かつ高信頼のネットワーク環境が整っているという。 さらに、2006年にバックボーン間の接続キャリアであるBBIXを子会社化しており、高信頼のデータセンター運用環境と、IXの接続性やトラフィックマネジメントが融合した高付加価値なサービス提供の体制を整えている。

首都圏の大規模停電でもサービスは停止しない


 2006年8月14日、送電線への接触事故から首都圏で大規模な停電があったのは記憶に新しいところだ。データセンターは止まってはいけないインフラの1つであるが、同社では停電の際、まったく影響はなかったという。

 この停電に対応できた点について磯部氏は、「我々は定期的に、自家発電装置などの非常用電源について、単に機器の動作試験だけでなく負荷試験も行って入念に点検しています。車でいうとエンジンをかけるだけでなく、ギアを入れ運転するところまで行っているということです。停電時にサービスを止めないというのは当たり前のことですが、お客様からは、我々のデータセンターの安全性について、あらためてご評価をいただきました。」と説明する。同社では、約一日電源を供給できる燃料を備蓄する一方で、停電が起こるとすぐに必要な燃料が自動的に手配されるようになっている。磯部氏は「施設を保守管理している部門のモチベーションが上がり、いい訓練ができた。」と語る。

真の情報化社会に不可欠なインフラへ


 情報化社会として久しいが、磯部氏は「真の情報社会を迎える、まさにいまが端境期だと感じています。あらゆる情報の重要性が高まる一方、情報の取扱いについて、リスクコンサーンへの対応が求められています。そして、企業の側でも、リスクマネジメントの一環として、データセンターの有用性を考えるようになってきています。」と語る。

 企業統制の流れを受け、地震や停電などの災害に備えるのはもちろん、サーバーに対するアクセスを、物理的に、論理的に管理する必要がでてきている。データセンターにはその環境があるため、企業内での情報管理でデータセンターを利用する場面が増えてきている。

 「ISMSがきっかけになっているのは間違いありません。マネージメントインタビューで経営者が自分たちのビジネスを支えるメールサーバーがどこにあるのかを初めて知って対応するケースがあります。」と伴氏。同社では自社でISMSを取得している経験からユーザーに対してどういったことが必要なのかなどのコンサルティングも交えながらデータセンターの活用をフォローしているという。

 また、大手企業向けだけでなく、中小向けの廉価なデータバックアップのソリューションも登場している。トライアングル・スピリット社が展開する中小・中堅企業向けのデータバックアップサービス「ストレージ・セントレックス・サービス」において、ソフトバンクIDCはデータセンター部分を担い、東京と大阪の2拠点に対し、顧客のデータをバックアップしている。

トータルコスト低減の提案をできる


 ソフトバンクIDCは、1986年創業のキャリア事業を母体として、さまざまな通信インフラ事業者との統合を果たしてきたこともあり、ネット系企業、金融系、オンラインゲームなど利用しているユーザーの業種は幅広い。「我々の強みはさまざまな業種のお客さまが利用されていて、それぞれに対応できるノウハウの蓄積があることです。」と磯部氏は語る。

 データセンターの運営でいちばん難しいのは空調だという。「荷重はビルの構造で決まり、電力は設備投資すればある程度解決します。しかし、冷やすのは非常に難しい。熱源はほとんどがサーバーですが、サーバーを選定する際、どうしても発熱量よりコストパフォーマンスに目がいきがちです。発熱量、パフォーマンスを考慮し、トータルでコストを考えれば用途に合ったサーバー選定は非常に重要です。Web、オンラインゲーム、ストリーミングでは全く異なります。我々にはさまざまな業種のお客さまがいらっしゃり、さまざまな用途で機器が稼働しています。そのため、熱効率の格付けができるぐらいのデータ蓄積があります。」と磯部氏は説明する。同社では、綿密なエアーフローのシミュレーションを行い、フロア全体で優れた空調効率を実現している。

 また、各国のデータセンターの状況や動向をウォッチするとともに、CPU、ハードウェアメーカーなどとも積極的に情報交換を行っているという。将来的にコンピューティング技術がどのように変化するのかは、データセンターが常に考えていなければならないことと位置付けている。

ビジネスの立ち上げをフォローできるバックグラウンド


 一般に、ネットビジネスやサイトを立ち上げた際、人気が出すぎてサーバーがダウンしてしまったということは過去何度も起きている。また、世間で話題になったことでアクセスが極端に集中しサービスが停止してしまうということも多々ある。伴氏によると同社では、「とくに新しいビジネスに対して離陸を失敗しないようにフォローしています。初期に拡張性の低い設計をすると大変なことになるので、サービス開始時のノウハウの提供、とくに拡張性についてはこれまでの経験を活かして、場合によっては、こちらから人的リソースを提供して、実装することもあります。」という。

 磯部氏はデータセンターの位置付けについて、「元気のいい会社をインフラ面で下支えし、その成長をサポートすることが我々の仕事です。我々はコンサルティング会社ではないので、結果的にお客さまのビジネスが成功すれば、それは我々の成功になるのです。」と裏方に徹してビジネスを展開する姿勢にあると説明する。そして「真の情報社会を迎えつつあるなか、企業の情報システム部門には、よりイノベイティブな活動が求められてきています。単なるコスト削減の方策としてよりも、新しいビジネスのシステム基盤構築にこそ、我々のデータセンターを上手く活用していただきたいと思います。お客様のビジネスの発展と成長をお手伝いするのが我々の役目です。」と語る。

ソフトバンクIDC
http://www.sbidc.jp/
service@sbidc.jp
03-4354-0011

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