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独立行政法人情報通信研究機構(以下、NICT)は14日、音声・言語処理の研究開発を推進するMASTARプロジェクトにおける多言語機械翻訳の成果を発表した。発表されたのは旅行会話用の21言語でのテキスト翻訳システムで、iPhone/iPod Touchといったスマートフォンで動作する。
今回NICTが開発した多言語テキスト翻訳システムは、既存の多言語システムを大きく上回る世界最高品質を誇る。たとえば翻訳が困難とされる日本語から英語への翻訳について、テスト用の旅行会話文500文を用意して、これを既存の複数のシステムとNICTのシステムで翻訳し、その訳文を日本語の理解できる英語母語話者に翻訳品質の評価をしてもらったところ、約8割の翻訳率という、圧倒的に高い翻訳品質を達成したという。
また同システムは日本語に限らず、21言語それぞれで対訳可能で、21×20、420通りの言語対の翻訳が行えるという。21言語は、英、独、フランス、デンマーク、オランダ、イタリア、スペイン、ブラジル、ポルトガル、ロシア、アラビア、ヒンディ、インドネシア、マレー、タイ、タガログ、ベトナム、北京、台湾、韓国、日本。
内閣府社会還元加速プロジェクトの1つである「言語の壁を越える音声コミュニケーション」では、音声翻訳技術の研究開発に取り組んでおり、その一環として、多言語のテキスト翻訳の研究を進めているという。
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