- 2010/04/22 掲載
「マルチテナント型サブスクリプションモデルへ挑戦する」日本オラクルがSaaS型CRMアプリケーションの新版を提供

執行役員
CRM On Demand統括本部長
藤本寛氏
Oracle CRM on Demandのビジネス動向について、日本オラクル 執行役員 CRM On Demand統括本部長の藤本寛氏は「リーマンショックの影響で思ったほど伸びなかった」としながらも、前年度比倍のペースで伸びていると、順調さをアピール。更新率が80%と高く、導入の規模が数百、数千クラスに拡大している点が特徴的だとした。また、「(オラクルにとって)マルチテナント型サブスクリプションモデルへの挑戦」として、同社における重要性を強調した。
同社に引き合いのあるSaaSの動向については、(1)SaaSであることがRFPになっていること、(2)既存システムとの連携、(3)グローバル(特に製造業)であることがニーズとして挙げられるという。逆に懸念点として、パフォーマンス、セキュリティ、ガバナンスを挙げる傾向があるが、セキュリティは一時期に比べると、懸念を指摘する声が大幅に減ったとした。
そうした中、CRM/SFAに求められるトレンドとして、表計算ソフトからの移行、プロセス改善などによる「省力化」、質と鮮度を高い水準に保つ「データ活用」、代理店やパートナーといった「チャネル活性化」をポイントに挙げており、今回新たにR17で追加された機能もこうした動向を反映するものとなっている。
売上予測を管理する機能「Oracle CRM On Demand Forecast」では、会計年度や期間の設定、売上金額や製品量など、多角的な軸による売上予測、現在と過去の売上予測の比較などが可能になった。
また、業務フロー内に各自で設定した時間に、自動的に活動内容や情報入力不足事項をアラートで告知する機能も追加し、営業部門の案件情報の更新頻度を上げる工夫が凝らされている。
営業活動において協業するパートナー企業の案件情報を管理する機能「Oracle CRM On Demand Partner Relationship Management」も強化。パートナー担当者が、新たな代理店との取引を開始するにあたって必要となる審査業務を行う機能、パートナーの営業担当者向けの教育プログラムや共同キャンペーンプログラムを展開するための情報共有機能、これらの実行結果を分析する機能が追加された。パートナー協業が必須となる事業において、パートナー企業間のリアルタイムな情報共有を促す仕組みを備えている。
「Oracle CRM On Demand Sales on the Go」は、営業担当者が顧客先での活動に役立つ資料やその結果を共有するための仕組み。営業担当者が持ち運ぶパソコンに、訪問先の顧客情報、訪問計画、営業目的に応じたプレゼンテーション資料をダウンロードして営業現場で活用し、その活動履歴、顧客の反応や今後の活動予定を入力する。
同機能により、製薬業界や医療機器メーカーをはじめ、ルート営業活動を行う企業からの高いニーズを見込んでいるという。
価格は、1ユーザーあたり月額7,989円(税込)から。
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