デルは23日、中堅中小企業向け一体型デスクトップVostro360の販売を開始すると発表した。

　Vostro360は、第2世代インテルCore i3/i5プロセッサー、デスクトップ用のチップセットを搭載したディスプレイ一体型デスクトップPC。2011年6月にデルパフォーマンスラボによって実施されたPCMark Vantage Overallテストの結果によれば、インテルCorei5-480M搭載のVostro330に比べて最大33％のパフォーマンス向上に成功したという。

　また、802.11b/g/n対応の無線LANを標準搭載し、ネットワークケーブルが届かない場所でも設置可能。オプションのワイヤレスキーボード、マウスを使う場合、電源ケーブル一本だけで利用できるため、初期セットアップはもちろん、異動などによる再セットアップも簡単に行えるという。

　さらにオプションでタッチ機能を提供。同機能では、ディスプレイをタッチするだけで、ウィンドウの切り替えやアプリケーションの起動、長い文書のスクロールが可能。準搭載のVGAポートと外付けモニタの接続により、2画面表示（マルチモニタ）を利用でき、複数のウィンドウを並べての比較やコピー＆ペーストができる。

　また、HD Webカメラを内蔵、SRS Premium Voice Proテクノロジーを採用することで、遠隔地のオフィス、ユーザーとのコミュニケーションを実現する。そのほか、非光沢（アンチグレア）液晶を採用し、長時間の業務でも「画面への映り込み」による目の疲れや見づらさが発生しないよう配慮したという。

　最小構成価格は6万9，980円から。本体の奥行きは約7.55cm（タッチパネルの場合は7.9cm）、背面のスタンドで傾斜角度の調節が可能なほか、VESA規格に準拠しており、同規格に準拠したアームや壁掛け金具も使用できる。