富士通は30日、ビッグデータを利活用するためのクラウド基盤「コンバージェンスサービス・プラットフォーム（仮称）」を開発し、まず2011年度第4四半期に先行版を提供すると発表した。

　同サービスは、ビッグデータの蓄積・分析、リアルタイム処理、データのコンテキスト処理機能を持つPaaS（Platform as a Service）基盤。複合イベント処理や並列分散処理、圧縮・匿名化、マッシュアップなど、ビッグデータ活用に必要な技術がクラウド上に統合されており、さまざまなセンサーから収集されたデータや業務トランザクションログ、テキストデータ、バイナリストリームなどの異種類の大量なデータを、多様な目的で融合することができる。

　同社は、今後、ICT基盤としてのプラットフォームにとどまらず、ユーザーのデータ活用をサポートする運用センターや専門スタッフを含め、ユーザーの新たなビジネスや、地域をマネジメントするための総合的な場としてのコンバージェンスサービスの提供に努めていく考え。