営業/マーケティング分野におけるIT活用の時代が始まった
これまでIT部門の主な業務といえば、基幹業務システムの構築だった。東急ハンズのような小売業ならPOSシステム、あるいは商品マスタ管理/在庫管理/発注管理/売上管理などの各システムだ。
これがインターネットの登場の頃から少しずつ様相が変わり始めた。たとえばホームページの作成は、IT部門が行う場合もあるが、企業によっては営業部門あるいは広報部門が担当するところもある。
ガートナー ビジネス・インテリジェンス&情報活用 サミット 2011で登壇した東急ハンズ 執行役員 ITコマース部長の長谷川秀樹氏は、「これまでITは、社内システム構築のために使われるものだと捉えられてきたが、今ではマーケティングや営業の分野にも効力を持つようになってきている」と指摘する。
さらに、現在ではTwitterやFacebookに代表されるソーシャルメディアが台頭してきた。
「ソーシャルメディアの登場で、ネットを介した顧客との会話が、より自由にストレスなくできるようになった。ITが、より営業やマーケティングに使える時代になってきたと考えている」(長谷川氏)