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- 2011/09/08 掲載
「SNSで日本発のグローバルスタンダードを目指す」グリーのグローバル戦略--グリー CTO 藤本真樹氏
世界を見ないビジネスは続かない
世界を見ないビジネスは続かない
グリーはもともと日本独自のフューチャーフォンをプラットフォームとする企業だが、こうした企業が海外進出を果たすには、文字通り基盤であるプラットフォームをグローバルスタンダードに合わせなければならない。その意味で、昨今のスマートフォンの爆発的な普及は同社を後押ししているといっていい。こうしたグリーのグローバル戦略について、グリー 取締役 執行役員CTO 藤本真樹氏が「2011アカマイ・カスタマ・カンファレンス」の基調講演で語った。
冒頭、藤本氏が語ったのが「もやは世界のことを見ていかないと、ビジネスを続けることができない」ということ。
「1年前では想像もしていなかったことが起きている。だからこの業界は面白いのだと思うが、この1年で劇的な変化を感じるのはやはりスマートフォン。ただ、この変化は想定内のことだった」と振り返る。
スマートフォン市場は3大プラットフォームの戦いに
スマートフォンのOSとして急速に普及しつつあるiOS(iPhoneのOS)とAndroidは今や、AOL、Netscapeやi-modeが出現したころよりも桁違いのユーザー数を獲得し、社会にさまざまな影響を与えている。2011年のE3(世界最大規模を誇るゲームショウ)では、スマートTVや次世代STB(Set Top Box)なども注目を浴びたが、スマートフォン向けのゲームが大きな注目を集めたという。ある統計データによれば、着実にネット利用に占めるPCの利用時間が減って、スマートフォンなどの新しいデバイスが存在感を強めている。
現状はiOSとAndroidの2強が急速に拡大している状況だが、2011年は日本でもWindows Phoneが登場してくる。これについて藤本氏は次のように述べた。
「サムスンが独自OSの発表を行っているが、これからのモバイルプラットフォームのグローバルスタンダードは、iOS、Android、Windows Phoneの3つになると思う。とくに、Windows PhoneはVisual Stuidoでアプリ開発ができるという強力なアドバンテージに注目している」
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