• 2012/04/12 掲載

三菱商事・三菱自動車・三菱電機、EV用いたスマートグリッド実験 工場の電力需要を平準化

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三菱商事、三菱自動車工業、三菱電機は12日、けいはんなエコシティ次世代エネルギー・社会システム実証プロジェクトの1つとして、東京工業大学の指導を受けながら、電気自動車(EV)に搭載された蓄電池を活用し、工場施設の電力需要平準化を行うスマートグリッド実証実験装置「M-tech Labo」を完成させ、稼動を開始したと発表した。
(参考リンク:スマートグリッドとは何か?知っておきたい次世代電力ネットワークの基本

 本実証実験は、出力が不安定な再生可能エネルギーや夜間電力を蓄電池に充電することで、工場やオフィスの電力需要がピークを迎える時間帯に供給し、電力需要の平準化を実現することを目的としたもの。

 蓄電池も専用の高価な蓄電池を使用するのでなく、EVあるいはEVより回収されるリユース蓄電池を活用することでコストを抑え、再生可能エネルギーおよびEVが普及することも促進させていく狙い。

 具体的な実験内容は、(1)実験装置から生み出される最大50[kW]の電力を用い、三菱自動車名古屋製作所内にある生産本館の電力変動低減(変動幅180[kW]の33%低減を目標)、(2)EVユーザーの利用を妨げることなく利用可能な放電容量およびその時間帯を統合するシステムEIS(Electric Vehicle Integration System)の有効性確認を行い、これらの効果を1年間かけて検証する。

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実証実験で用いられる機器など

 三菱商事は、EV蓄電池、リユース蓄電池を活用した電力関連事業の検討を実施し、三菱自動車は、充放電がEVに与える影響および、EVから出力が必要な車両側情報を調査。三菱電機は、EV蓄電池、リユース蓄電池を効率的に利用できるシステムの検証を行う。

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実証実験システム全体の構成図

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システム稼動状態のイメージ

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