• 2012/05/15 掲載

富士通研究所、操作応答を10倍高速化する高速シンクライアント技術を開発 動画などもスムーズに活用

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富士通研究所は15日、操作応答を最大10倍高速化する高速シンクライアント技術を開発したと発表した。
 富士通研究所は、品質が悪いネットワーク環境でも、操作応答を最大10倍高速化する高速シンクライアント技術を開発した。

 同社では、国内での利用を想定した仮想デスクトップ環境において、動画や高精細画像を扱うアプリケーションをスムーズに動作させる技術(RVEC:レベック)を開発してきた。今回、海外からの利用や、より品質が悪いモバイルネットワーク環境にも対応できるようにするために、RVECを技術拡張し、遅延およびパケットロスが多いネットワーク環境でも操作応答を向上させる高速シンクライアント技術を開発した。その特長は以下の通り。

(1) 画面データ量削減技術
 仮想デスクトップ環境において、アプリケーション操作時に利用可能な通信帯域に応じて画面の画質や描画フレームレートを調整してクライアントに送信することで、データ転送量と操作遅延を抑制する画面データ量削減技術を開発。これにより、操作応答を従来方式であるRDPに対して最大約10倍高速化した。

photo
画面データ量削減技術による画質・フレームレート調整の動作例

(2) ネットワーク遅延対策技術
 海外とのネットワーク接続時や、モバイル環境など、遅延やパケットロスが比較的大きいネットワーク環境でも操作遅延を抑えるために、新プロトコルを開発。同プロトコルを使用することで、画面データ転送を、従来方式のTCPよりも約6倍高速化した。

(3) GPU仮想化技術
 仮想デスクトップ環境でグラフィックスを多用するアプリケーションを動作させる場合に、3D-CADなどのグラフィックス描画処理を高速化するためのGPUを、同時に複数の仮想マシン(Windows OSなど)上のアプリケーションが共用することで高速なレスポンスを実現するGPU仮想化技術を開発した。

 これらの技術により、海外展開を進める企業にとって、国内だけでなく海外からも仮想デスクトップ環境でアプリケーションを効率良く操作できるようになる。とくにグローバル化が急速に進む設計業務において、海外や国内の各拠点間で連携してセキュアな共同作業が実現できる。また、動画コンテンツを利用したグローバルな遠隔社員教育や、タブレット端末でモバイル環境から社内アプリケーションを遠隔操作し、顧客先で対話的な商品説明が可能になるなど、シンクライアントの新しい用途を拡大することが可能となる。

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