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- 2012/09/20 掲載
「HTML5に賭けたのは失敗」──ザッカーバーグ氏のこの発言には続きがある
ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。
Facebook CEOのマーク・ザッカーバーグ氏が、米TechCrunchのイベント「Disrupt」のステージで「HTML5に賭けたのは失敗」と発言し、話題になっています。
これまでFacebookはiOS向けのアプリをHTML5ベースで開発していましたが、起動が遅い、反応が重いなど不評でした。そこで方針を転換。8月にリリースされた新バージョンは性能を重視してネイティブアプリケーションとして開発されました。
ザッカーバーグ氏はこの、HTML5で開発するという方針を指して「HTML5に賭けたのは失敗」と発言したわけです。
ザッカーバーグ氏の発言のここだけを見れば、FacebookはこれからHTML5を捨ててネイティブアプリへ注力するように受け取れます。しかしザッカーバーグ氏のこの発言には続きがあります。そこまで聞くことで、本当は何を言いたかったのかがはっきりしてきます。
彼の発言を、TechCrunchで公開されているビデオから追ってみましょう(ビデオはこの記事末に埋め込みました。英文はTobie Langel氏のブログに掲載されていた文言を、ビデオで確かにそう発言していることを確認した上で転載させていただきました)。
ザッカーバーグ氏の発言
株価が低迷しているという話題に続き、10分54秒付近から問題の発言が始まります。When I’m introspective about the last few years I think the biggest mistake that we made, as a company, is betting too much on HTML5 as opposed to native… because it just wasn’t there.
過去数年を振り返って反省するとき、企業としての最大の間違いだったのは、ネイティブの反対としてHTML5に大きく賭けすぎたことだ。なぜなら、単にその時期ではなかった。
これが問題の発言部分。ザッカーバーグ氏はHTML5へ賭けたのが失敗だった理由として、「because it just wasn’t there.」(なぜなら、単にそこにそれがなかった)と言っています。「なぜなら単にその時期ではなかった。」と意訳してみました。
ザッカーバーグ氏は続いて、HTML5が悪いのではない、HTML5にはエキサイトしていると発言します。
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