調査によれば、スマートフォンに搭載されるBluetooth、Wi-Fi、NFCなどのワイヤレス接続に対応したエレクトロニクス製品が増加。なかでも矢野経済研究所は、スマートグラス、スマートウォッチに代表されるウェアラブル端末の増加により、収集した個人のバイタルデータを活用したセルフケアやヘルスケアサービス事業が期待されると指摘している。
本調査におけるスマートグラスとは、頭部に装着する眼鏡型のディスプレイ端末を指す。バッテリー、無線機能を搭載し、スマートフォンと連携してさまざまな情報を表示でき、また音声入力で操作可能なもの。代表的なものに、グーグルが開発中のGoogle Glassなどが挙げられる。
これまでスマートグラスは開発者向けに一部販売されているが、ハードウェア価格やアプリケーションの開発以上に、ビジネスモデルの構築や装着時の安全性確保のための法整備の必要性といった課題を抱えているという。そのため、当面は一般用、業務用のいずれにしても、普及には時間が掛かると指摘している。
2012年の世界のスマートグラス(HMD:Head Mounted Display)の出荷台数は15万台だった。2013年のスマートグラスの世界市場規模はメーカー出荷台数ベースで45万台を見込んだ。2014年の第4四半期以降、IT企業、スマートフォンメーカーなどスマートグラスに参入する企業の増加が見込まれることから、2015年の世界の出荷台数は700万台、2016年は1,000万台と予測した。