• 2013/08/23 掲載

川崎重工業、「次世代設計部品表統合システム」を稼動 富士通のPDM導入

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川崎重工業の航空宇宙カンパニーは、2011年5月に着手した航空機における設計・部品データを管理する「次世代設計部品表統合システム」の構築を完了し、本稼働を開始した。従来複数のシステムで管理していた設計・部品データを、富士通のPDM(Product Data Management)ソリューション「PLEMIA (プレミア)」をベースに構築した新システムに統合・一本化した。
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川崎重工製BK117C-2型ヘリ
 川崎重工では、民間から防衛まで航空機全般の開発を手がけている。航空機は、自動車の100倍以上にあたる数百万点の部品から構成され、各部品は約30年以上の長期保守が義務付けられている。こうした大量のデータを長期にわたり、正確に維持管理するためには、システムのICT化は必須となる。

 これまで川崎重工では、設計情報を機種ごとに異なるシステムで管理していたため、データが分散しており、設計情報の共有化や既存データの利用効率という面で課題があった。そこで川崎重工は、設計・部品データを一本化できる「次世代設計部品表統合システム」を構築した。

画像
システムイメージ図
 本システムは、部品構成(親部品と子部品の関係)の変更履歴情報を生産する号機番号とともに管理する「構造有効期限方式」と、各号機における最新の部品構成情報を部品の品番の版数とをひも付けて管理する「REV有効期限方式」という航空機業界特有の2つの部品管理方式に対応する。

 また、共同で設計を進める部品メーカーやパートナーと部品情報の共有を安全かつスムーズに行える仕組みも構築。製造に関わる情報の配付コストを削減した。


 本システムにより、川崎重工は、設計・部品データ管理における操作性が飛躍的に改善したという。設計者の作業効率が向上できたほか、システム運用・保守費用の削減が可能となった。

 なお、本システムの、要件定義・設計・開発・導入全般は、富士通システムズ・ウエストが、「PLEMIA」の重工(航空機)モジュールの開発は、富士通システムズ・イーストが担当。セキュリティ対策やデータ転送の高速化を含む各種機能も開発した。

 なお、システムは富士通の基幹システム向けPCサーバ「PRIMEQUEST(プライムクエスト)」上で運用する予定となっていた。

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