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  • 2014/03/19

夏野 剛氏「100年後の歴史にも残る」~Webの現在から未来へ:前編~

Web生誕25周年パネルディスカッション

「HTML5とか勉強会」と「W3C」は、Web生誕25周年記念イベント「Webの過去、現在、そして未来」を合同で3月13日に開催しました。イベントでは村井純慶應義塾大学教授の講演に続き、村井教授、元NTTドコモ執行役員の夏野剛氏、HTML5jファウンダーの白石俊平氏、NTTコミュニケーションズの小松健作氏らをパネラーに、新野の司会によるパネルディスカッションを開催。25年のWebの歴史を振り返りつつ、これからのWebでなにが重要となるのかなどについて議論をしました。本記事ではそのダイジェストを前編中編後編に分けて紹介します。

Publickey 新野淳一

Publickey 新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。

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左から、小松健作氏、白石俊平氏、夏野剛氏、村井純氏、モデレータの新野

Webの25年を振り返る

 新野■まずはWebのこの25年を少し振り返りつつ、この先のWebやWebが社会に与える影響について壇上の皆さんと議論をしていきたいと思います。

 私なりにWebの25年をまとめてみました。

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 25年前の1989年に、ティム・バーナーズ=リーさんがWebの技術を作りました。

 1993年にNCSA Mozaicをマーク・アンドリーセンさんが作って、これが後にNetscapeになるわけで、ここからWebブラウザが急速に広がってきました。1995年にWindows 95が登場します。このOSには最初からTCP/IPとIntenet Explorerが含まれていて、普通の人がインターネットに接続するのが簡単になっていきます。

 1999年にはiモードが登場して、Webがパソコンだけでなくてモバイルでもつながりはじめ、2005年にはWeb 2.0が話題になって、Webがコンテンツ中心だったのがだんだんインタラクティブになっていきます。。

 2011年には3.11があって、ソーシャルメディアが社会インフラとして注目されてきました。

 新野■村井先生はWebの登場以前、telnetやftpといった時代からインターネットに関わっていらっしゃったわけですが、Webが登場したときに村井先生はどういう印象を持ったんですか?

 村井■インターネットは遅い!(笑)

 これね、ハイパーテキストをテッド・ネルソンが考えたときは概念だったんです。ところがWorld Wide Webっていうのは、そのテキストがどこにあってもいいという状況でしょ。インターネットのディレイがなくなったとする、十分速くなったらこれはあり得るよねと。これがWorld Wide Webのポイント。

 これがダイアルアップでときどきリンクしている先にテキストがあったのでは使い物にならない。いつでもつながっていて、しかも速い、という状況になってHTMLというのは意味を持ってくると。

 (ここで夏野さんが遅れて登場)

 新野■夏野さん、よろしくおねがいします。みなさんと一緒にWebの25年を振り返っていたところだったのですが。

 夏野■iモードのサービスはね、インターネットの敵だとか最初言われてたんですよ。あんなのはHTMLじゃないとか。でも、あの当時で最大限にHTMLに似せたと。

 あの当時できた技術でギリギリまでHTMLに準拠したんですが、思想はHTMLと同じで、できるだけHTMLに書かれているものを携帯電話の6行×8文字の画面に載せようと。だってもうしょうーがないじゃん、あのときの技術なんだから。

 で、ちなみにその後でWAPというもっともくだらない仕様がでたときに、はじめてiモードが評価されて、はじめてHTMLの仲間に入れてもらえたんです。だからHTMLです!

【次ページ】 Googleマップの登場は大きかった

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