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  • 2015/04/03

一日2組限定の予約制、探してでも食べたくなる奇跡の鍋、隠れ家「めん坊」

春は異動のシーズン。各地では連日のように歓送迎会が行われ、飲食業にとってはまさに書入れ時だ。大阪市住吉区の住宅街にひっそりとたたずむ鍋専門店がある。小さな看板が出ているだけで周囲の住宅と見分けがつかない外観に反して、本格的な“ラーメン鍋”が食せると遠方から客が押し寄せるのだという。一日2組限定の予約制だが、いつも満席状態。客はグルメサイトの口コミを頼りに店を探し当てるというから、隠れ家というネーミングもうなずける。店主の泉谷学さん(68)は「吉本の芸人さんやサッカー選手、古くからのリピーターさんなどで、週末だけで月120人は来店されます。販売用のうどんやダシ作りも忙しいし、特製のめん坊醤油の売り上げも好調ですね」と語る。

中森勇人

中森勇人

合同会社 関西商魂
代表

たどり着ける安心感が追い風に

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 衣料品販売業を営んでいた泉谷さんが製麺所を始めたのは今から35年前のこと。その後、うどん店の経営にも乗り出し、バブル期には20店をフランチャイズ展開。年収も3,000万円近くあったのだという。

 12年前には地元の駅前に直営店、うどん店“めん坊”をオープン。雑誌や新聞、テレビでも取り上げられ、瞬く間に有名店の仲間入りを果たした。

 当時のことを泉谷さんは「製麺は全くの素人から試行錯誤をして作り上げた品です。その他にもテレビやネット等から得た情報でアレンジし自らの味覚で育て上げました。ダシも同じで市販品をブレンドし、自身の舌を基準に作り上げました」と振り返る。

 順風満帆だった泉谷さんだったが、8年前に悲劇が襲う。脳梗塞で倒れ、命は取り留めたものの、左半身がほとんど動かなくなった。

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