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  • 2015/12/11

さくらインターネットが「Excelによるどんぶり勘定」の原価計算を抜け出した方法

さくらインターネットは、Apache SparkとAsakusa Frameworkを用いた原価計算システムを導入しています。データセンターの土地代から電気代、トラフィック量などサービスに関わる膨大な要素とそのコストを細かく計算し、同社が提供しているサービスやユーザーごとに儲かっているのかどうかまで把握できるという興味深いシステムです。その原価計算システムの概要が、11月27日にOSSコンソーシアム主催で行われたイベント「2015 Asakusa Framework Day」で行われたさくらインターネットのセッションで紹介されました。内容を紹介しましょう。

Publickey 新野淳一

Publickey 新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。

さくらインターネットにおける原価計算とそのシステム構築について

 さくらインターネット 須藤武文氏。

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 まず弊社の概要からご紹介します。弊社は1999年創業、従業員が約300名、売上高が約105億円。

 提供しているサービスは大きく分けて「ハウジング」と「ホスティング」の2つです。ハウジングはデータセンターにお客様の機器を持ち込んでいただき、回線や電源、空調などを提供します。ホスティングは弊社が所有する機材にアクセスしていただき、お使いいただくサービスです。

 2つの事業の割合は、おおよそハウジングが24%、ホスティングが67%、その他が9%。利用者数は個人が約20万、法人が約15万で、合計35万。

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 データセンターは、東京と大阪、そして北海道石狩にあります。東京と大阪はアクセス至便の都市型データセンターで、何かあればお客様がデータセンターに駆けつけられます。一方、石狩は郊外に安い土地を求めて設置した郊外型データセンターです。

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 バックボーンネットワーク。弊社が所有しているネットワークは、ほかのネットワークと接続している回線容量が国内トップクラスです。

 そして、データセンターの建設やバックボーンネットワークの接続など、これらインフラはすべて投資です。例えばバックボーンの他社さんとの接続では、キャリアさん並の高価な機器などを使います。

 世の中は「所有から利用へ」というトレンドがありますが、誰かが所有せずに利用するということは、別の誰かがそれを所有しているわけです。弊社はその「持つ経営」をしていると。

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 そして「国内でコストパフォーマンスがよいサービスは、さくらインターネットだよね」と言われるようになるには、規模も追求しなければなりません。

 というような商売を弊社はしているわけです。

【次ページ】 これまでは原価をExcelで計算していた

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