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- 2017/09/26 掲載
為末氏、自民党 橋本岳氏、小池知事らが支援する「LGBT対応」はオリパラに間に合うか
IBM、オラクルでLGBTであることをオープンにして働くカップル
開会に際し、ゴールドマン・サックス証券 法務部長 マネージング・ディレクター 藤田直介氏は「同性カップルが法的に認知されていない今の日本では、幸せな同性カップルも子供のこと、相続のこと、社会保険など、異性カップルでは直面しない困難に直面することでしょう。そこで、我々法律家は個人一人ひとりが個性に関わらず、尊重され、幸せに、実力を振るに発揮していける社会を実現するために活動しています。ここで重要になるのは『多様性』と『調和』です」と語った。
イベントでは、男性同士で結婚式を挙げた日本アイ・ビー・エム グローバル・ビジネス・サービス 金融・郵政グループサービス事業部 銀行・FM第二デリバリー アドバイザリーITスペシャリスト 相場謙治氏と、オラクル オラクルマネージドクラウドサービス本部 オペレーションズ部 ファンクショナルサービスグループ シニアオンデマンドエンジニア 古積健氏を特集した動画『Love is Love "The Story of Ken and Kenji"』が上映された。
古積氏は、「我々2人は職場でもゲイであることを隠さずに生活しています。ここまで、苦労もありましたし、人とのいさかいもありました。とはいえ、家族も私たちのことを理解していて、2人で幸せにしています。私たちは今幸せですが、カミングアウトできないカップルもたくさんいます。そういう人たちも幸せを感じられるように、同性婚やそのほかLGBTが生きやすい社会を実現するための法律が必要になります」と、法整備の必要性を自らの立場で語った。
相場氏は、「私は同じマンションに12年間住んでいるのですが、先日、住人の人に『私はゲイで、パートナーと一緒に住んでます』とカミングアウトしたところ、『知っていました』『困ったことがあったら言ってください』と言われました。それまでは、カミングアウトしたら、マンションを出て行かなければいけないと思っていましたが、『自分はここに住み続けられるんだ』と思いました。オープンに生きている自分ですらそうだったんです。オープンにできていない人、地方に住んでいる人、若い人たちはもっと多くを抱えています。だからこそ、アライ(LGBT当事者ではないが、LGBTを支援する人)が必要です」と自らの経験から、アライが果たせる役割を説いた。
【次ページ】G7の中で最もLGBT対応が遅い日本、オリパラは大丈夫か?
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