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  • 2020/08/18

Windows 10とOfficeアプリ、更新プログラムの基礎知識を整理する

連載:山市良のマイクロソフトEYE

マイクロソフトは同社の製品やサービスについて、不定期に名称やポリシー(方針)を変更してきました。「ユーザーからのフィードバックに基づいてよりシンプルに」という理由付けがなされることがありますが、これまでの変更は必ずしもそうではありません。だから繰り返し変更を続けているのだとも言えます。Windows 10およびOfficeアプリのサービスチャネルについて、最新状況を整理しましょう。

フリーライター 山市 良

フリーライター 山市 良

IT 専門誌、Web 媒体を中心に執筆活動を行っているテクニカルライター。システムインテグレーター、IT 専門誌の編集者、地方の中堅企業のシステム管理者を経て、2008年にフリーランスに。雑誌やWebメディアに多数の記事を寄稿するほか、ITベンダー数社の技術文書 (ホワイトペーパー) の制作やユーザー事例取材なども行う。2008年10月よりMicrosoft MVP - Cloud and Datacenter Management(旧カテゴリ:Hyper-V)を毎年受賞。岩手県花巻市在住。
主な著書・訳書
『インサイドWindows 第7版 上』(訳書、日経BP社、2018年)
『Windows Sysinternals徹底解説 改定新版』(訳書、日経BP社、2017年)
『Windows Server 2016テクノロジ入門 完全版』(日経BP社、2016年)
『Windows Server 2012 R2テクノロジ入門』(日経BP社、2014年)
『Windows Server 2012テクノロジ入門』(日経BP社、2012年)
『Windows Server仮想化テクノロジ入門』(日経BP社、2011年)
『Windows Server 2008 R2テクノロジ入門』(日経BP社、2009年)
など

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マイクロソフト製品・サービスの名称はどう変更されてきたのか?
(Photo/Getty Images)


Windows 10とOfficeアプリの更新チャネル、最新事情

 この連載ではこれまで、Windows 10やOfficeアプリのサービスチャネル(更新チャネル)や更新トラブルについて、繰り返し取り上げてきました。何度も取り上げているのは、Windows 10やOffice 2016がリリースされてからのこの5年で、たびたび名称やサポートポリシーが変更されてきたからです。


 マイクロソフトは2020年4月、これまで「Office 365」ブランドで提供してきたサブスクリプション製品を「Microsoft 365」に変更し、その翌月からは更新チャネルの名称も変更しています。

 製品名や更新チャネルの名称変更は各チャネルのリリースサイクルにしたがって順次行われるため、全体に行き届くにはしばらく時間がかかるでしょう。今は、Windows 10とOfficeアプリの更新チャネルの最新情報を整理するのにちょうど良い機会です。特に、Windows 10やOfficeアプリを管理しているIT担当者の方は、最近の変更について知らないと、いつの間にか変わっている名称に混乱することでしょう。

Windows 10とOfficeアプリのリリースサイクルはどう変わってきたのか

 以下に示すように、Windows 10とOfficeアプリの更新チャネルの名称は、5年前はおおむね共通化されていました。その後、Officeアプリ側が独自のものに変更されたあと、「Semi-Annual Channel」(SAC)と「Semi-Annual Channel(Targeted)」(SAC-T)で再び共通化されました。

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Windows 10とOfficeアプリの更新チャネルの変遷。2回ほど共通化が図られたが、現在は別々

 Windows 10バージョン1903におけるWindows 10におけるSAC-Tの廃止によって、再びWindows 10とOfficeアプリの更新チャネルは別々の道を歩くことになります。そして2020年5月からOfficeアプリでは主に4つの更新チャネルに再編成されました(他にもCurrent Channel(Preview)やInsider Channelなどありますが一般ユーザー向けではありません)。

 Windows 10はSACに一本化されシンプルになりましたが、逆にOfficeアプリは細分化されました。そこで各チャネルのリリースサイクルやサポートライフサイクルを、Windows 10の「Long Term Servicing Channel」(LTSC)とOffice 2019ボリュームライセンス製品を含めて一覧にまとめました。

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Windows 10とOfficeアプリのリリースサイクルとサポートライフサイクル

 こうして一覧にすると複雑かつ難解に見えますが、企業のニーズに合わせて最適なものを選択すれば、たとえば最小限の更新回数でできるだけ長く同じバージョンを運用できるはずです。

 たとえば、Microsoft 365 Appsの「Monthly Enterprise Channel」は、毎月1回の更新だけで、最新機能とセキュリティ機能の両方を更新できるチャネルであり、Microsoft 365 Appsが推奨しているものです。安定性と更新機会の削減を重視するなら、小さな規模で「Semi-Annual Enterprise Channel(Preview)」を先行テストし、「Semi-Annual Enterprise Channel」で全社的に運用すればよいでしょう。

【次ページ】分かりにくかったオプションの更新プログラムの名称変更

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