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- 2021/01/15 掲載
ブラウザー戦争再発? ChromeをChromium版のEdgeに置き換えるメリットはあるのか
IT 専門誌、Web 媒体を中心に執筆活動を行っているテクニカルライター。システムインテグレーター、IT 専門誌の編集者、地方の中堅企業のシステム管理者を経て、2008年にフリーランスに。雑誌やWebメディアに多数の記事を寄稿するほか、ITベンダー数社の技術文書 (ホワイトペーパー) の制作やユーザー事例取材なども行う。2008年10月よりMicrosoft MVP - Cloud and Datacenter Management(旧カテゴリ:Hyper-V)を毎年受賞。岩手県花巻市在住。
主な著書・訳書
『インサイドWindows 第7版 上』(訳書、日経BP社、2018年)
『Windows Sysinternals徹底解説 改定新版』(訳書、日経BP社、2017年)
『Windows Server 2016テクノロジ入門 完全版』(日経BP社、2016年)
『Windows Server 2012 R2テクノロジ入門』(日経BP社、2014年)
『Windows Server 2012テクノロジ入門』(日経BP社、2012年)
『Windows Server仮想化テクノロジ入門』(日経BP社、2011年)
『Windows Server 2008 R2テクノロジ入門』(日経BP社、2009年)
など
Windows 10標準ブラウザーはMicrosoft Edge(Chromium)に
マイクロソフトは2020年1月にオープンソースの「Chromium」プロジェクトのエンジンを採用した新しい「Microsoft Edge」(以下、Microsoft Edge(Chromium))の安定版(Stable)を正式にリリースし、その後、Windows 10に標準搭載されていたEdgeHTMLエンジンの「Microsoft Edge」(以下、Microsoft Edge(EdgeHTML)を新しいMicrosoft Edge(Chromium)へと段階的に置き換えていきました。そして、Windows 10の最新バージョン「Windows 10 October 2020 Update(バージョン20H2)」において、標準のブラウザーを「Microsoft Edge」(以下、Microsoft Edge(Chromium))に完全に切り替えました。マルチプラットフォームなMicrosoft Edge(Chromium)
Microsoft Edge(Chromium)は、Windows 10だけでなく、Windows 7、Windows 8.1、Windows Server(LTSC 2008 R2以降およびSAC)にもインストールでき、サポートされるモダンブラウザーであり、これらのOSの標準のブラウザーである「Internet Explorer(IE)」の代わりに利用できます。実は、Microsoft Edge(Chromium)はWindows(x86、x64、arm64)以外のデバイスでもサポートされています。macOS(Sierra 10.12以降、M1 Macにもネイティブに対応する予定)のデスクトップとiOSやAndroidのモバイルデバイスには、それぞれのオンラインストアから正式版が無料提供されていますし、現時点ではDevチャネルでのプレビュー(2020年10月から)という段階ですがLinux版も提供されています(画面2、画面3、画面4)。
なお、Windows 7およびWindows Server 2008 R2上でのMicrosoft Edge(Chromium)のサポートは、拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)の有無にかかわらず、当初、2021年7月15日に終了する予定でしたが、Google Chromeが半年間の延長を発表したのに合わせて、Windows 7およびWindows Server 2008 R2上でのサポートも2022年1月15日まで延長されています。
【次ページ】Microsoft Edge(Chromium)を選ぶメリットは何か?
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