- 2022/12/16 掲載
海外投資家の中国債保有高、11月は10カ月連続で減少
トレーダーやアナリストによると、人民元安、ドル高、インフレ抑制に向けた世界的な引き締めを巡る中国と米国など他国との金融政策の相違が今年、海外投資家の中国債購入を思いとどまらせた主因という。
一方、米国の金融引き締めサイクルが近く終了する可能性があるため、こうした中国からの資金流出圧力が弱まることを見込む声もある。
JPモルガンは「米中債の利回り格差が最近、特に長期債でさらに縮小していることから、11月には債券からの資金流出圧力が一段と緩和された可能性がある」とした。
米中10年債の利回り格差は先月初に約152bpと15年ぶりの水準に拡大したが、11月末には78bpに縮小。15日時点では約58bpになっている。
OCBC銀行のアナリストは「中国債の利回りが上方に修正されれば、利回り格差が改善し、最終的には海外からの資金流入をある程度呼ぶことができる。特に、今年インデックスに組み入れられたにもかかわらず、資金が流出し、海外投資家のポジションが軽くなっている場合はなおさらだ」とした。
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