製造業ＰＭＩ12月は48.8、2カ月連続50割れ＝ａｕじぶん銀

［東京　１６日　ロイター］ - ａｕじぶん銀行が１６日発表した１２月の製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）速報値は４８．８で、前月の４９．０からわずかに低下した。需要の低迷と厳しいインフレ圧力にさらされ、景気判断の分かれ目となる５０を２カ月連続で下回った。一方、サービス業ＰＭＩは５１．７に上昇した。

製造業ＰＭＩは９カ月連続の低下。３月に５４．１をつけた後、じりじりと下げてきた。新規受注は４５．２、生産は４６．４で、ともに６カ月連続で５０を下回った。

サービス業ＰＭＩは１１月の５０．３から上昇し、４カ月連続で５０を上回った。政府の観光促進策「全国旅行支援」が旅行者数の増加をけん引し、サービス業の業況改善につながった。回答企業からは、新型コロナウイルス感染症による影響からの回復が継続的に消費者の購買意向を改善させた、との指摘もあった。

調査を委託されているＳ＆Ｐグローバルのエコノミストは「製造業とサービス業のかい離が拡大している」と指摘。「企業らはサービス業の需要回復の結果、価格決定力を得ているようだ」とコメントした。

（杉山健太郎）