• 2022/12/26 掲載

アングル:世界の中銀、2022年はスピード・規模で歴史的利上げ

ロイター

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[ロンドン 23日 ロイター] - 世界の主要中央銀行は2022年、少なくとも過去20年間で最速ペースかつ最大規模の利上げを実施し、高騰するインフレの抑制に力を尽くした。

ロイターの集計によると、最も取引量の多い10通貨を管理する中銀は、過去12カ月間に計54回の利上げで計2700ベーシスポイント(bp)引き上げた。日銀を除くすべての主要中銀が利上げを実施した。

しかし、経済成長の急減速を背景に市場を神経質にさせたのは主に米連邦準備理事会(FRB)が過去12カ月間に行った225bpの利上げと、今後も引き締めを継続するという見通しだった。

バンク・オブ・アメリカ・グローバル・リサーチの欧州・中東・アフリカ(EMEA)新興国市場クロスアセット戦略・経済部門責任者のデービッド・ハウナー氏は「米国の引き締めは基本的に過去20年間で最も急激な部類」で、「通常、金融状況がこれほど急激に引き締まった場合、一般的には小幅なリセッション(景気後退)では済まないわけで、これが大勢の見方になっているようだ」と指摘した。

月次ベースでは、主要中銀10行のうち7行が12月に金利を計300bp引き上げた。9月のピークである550bpよりも小幅だった。

ニュージーランド(NZ)とスウェーデンの中銀は12月に政策決定会合がなかった。

一方、新興国での引き締めサイクルが減速していることがデータでより鮮明に示された。

18の中銀のうち5行が12月に計260bpの利上げを行ったが、これは11月の400bpから減速し、6月と7月の月間800bp超の利上げから大きく縮小した。

直近の利上げの大半はアジアの中銀によるもので、中南米や欧州新興国の引き締めサイクルに後れを取っている。

新興国中銀は今年、計93回の利上げを行い、計7425bp引き上げた。21年の2745bpの引き締めの3倍近くに達した。

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