- 2023/01/31 掲載
中国の22年歳入は0.6%増、コロナ支援の税還付で伸び大幅鈍化
22年の歳出は6.1%増の26兆0600億元。財政赤字は5兆6900億元となった。
VAT還付の影響を除いた22年の歳入は9.1%増だった。
22年通年のGDP成長率は3.0%で、政府目標の5.5%前後を下回った。コロナ禍当初の20年に記録した2.2%の伸び率を除けば、過去約半世紀で最低となった。
ただ、中国政府が12月上旬に厳格な「ゼロコロナ」政策を緩和したため、23年には成長率が5%近くまで回復すると予想されている。
財政省によると、23年は財政支出を適切に拡大し、投資促進に向け特別地方債を適正な範囲内で発行し、困難に直面している企業を支援するために税や手数料に関する政策を改善するという。
中国の税・手数料引き下げ、税還付、納税猶予などの規模は22年に4兆2000億元に達した。このうちVAT還付によるものは2兆4000億元だった。
不動産市場が引き続き悪化する中、22年の国有地売却収入は23.3%減少した。
公式データに基づくロイターの試算では、中国の12月の歳入は前年同月比61.1%増、歳出は3.0%増だった。
財政省は、政府の新たな隠れ債務を抑制し、地方政府傘下の投資会社「融資平台(LGFV)」を規制し、システミックリスクを回避すると表明した。
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