- 2023/01/31 掲載
鉱工業生産12月は前月比0.1%低下、判断「弱含み」で据え置き
[東京 31日 ロイター] - 経済産業省が31日に公表した2022年12月の鉱工業生産指数(速報)は前月比0.1%低下し、2カ月ぶりのマイナスとなった。ロイターが集計した民間予測の中央値は同1.2%低下だった。経産省は生産の基調判断を「総じてみれば弱含んでいる」とし、11月から表現を据え置いた。
<1月生産予測、補正値は4.2%低下>
国内需要は底堅いものの、海外は金利引き上げで投資需要にマイナスの影響が出ていると経産省では見ている。
12月は、ボイラ部品や内燃機関など汎用・業務用機械などで生産が減り、全体を押し下げた。鉄鋼・非鉄、電気・情報通信機械も減少した。自動車関連や半導体製造装置などは増加した。
企業の生産計画を集計した予測調査は1月が前月比横ばい、2月が同4.1%上昇だった。予測の上振れ傾向を補正した試算値は1月が前月比4.2%低下となった。
1-2月の生産予測を業種別にみると、電気・情報通信機械や輸送機械など多くが上昇する一方、生産用機械は低下している。
10─12月の生産指数は、前四半期比3.1%低下し2期ぶりのマイナス。四半期のマイナス幅はコロナ禍初期の20年4-6月期以来の大きさとなった。上海ロックダウンの反動から7-9月は増産となったが、その反動と海外経済減速が響いた格好だ。
*経産省の発表資料は以下のURLでご覧ください。
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