- 2023/01/31 掲載
中国工業部門企業利益、22年は4%減 コロナ規制影響
[北京 31日 ロイター] - 中国国家統計局が31日発表した2022年の工業部門企業利益は、前年から4%減少して8兆4000億元(1兆2400億ドル)だった。新型コロナウイルス規制と不動産市場の低迷が影響した。
1─11月の工業部門企業利益は前年同期比3.6%減だった。21年は34.3%増加していた。
統計局は12月単月の数値は公表していない。
12月の鉱工業生産は1.3%増加し、11月の2.2%増から鈍化した。
今年の経済活動は消費や旅行需要の回復に支えられて正常化するとエコノミストは予想している。ただ、海外需要の落ち込みが製造業を圧迫する可能性があるとの指摘もある。
バークレイズのエコノミストは顧客向けノートで、今年の春節(旧正月)休暇に伴う工場の休業について「輸出企業の工場は例年よりも早く休みに入ったり、稼働再開を遅らせたりするところが多かった」と指摘した。
22年工業部門で外国企業の利益は9.5%減、民間企業の利益は7.2%減少した。
主要41業種中19業種が減益となり、鉄鋼製錬・プレス業が91.3%減と最も大幅な落ち込みとなった。厳格なコロナ規制が主要な製造拠点の物流や操業に打撃となり、製造業の利益は13.4%減少した。
12月末時点の工業部門企業の負債は前年比8.6%増。11月末には同9.0%増だった。
工業部門企業利益統計は、主要事業の年間売上高が2000万元を超える大企業が対象。
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