- 2023/01/31 掲載
日経平均は反落、FOMCを前に手掛けにくく 個別物色は活発
日経平均は小高く始まった後、伸び悩んだ。朝方にはドル/円が円安寄りで輸出関連株などを支えたが、節目の2万7500円では利益確定売りが上値を抑えて勢いを失った。徐々に上げ幅を縮小し、マイナスに転じた。前日のハイテク株安を受けて半導体関連株は軟調な銘柄が目立ち、指数の重しになった。
FOMCを前に「きょうとあすは手掛けにくい」(国内証券のストラテジスト)との声が聞かれた。後場は一時130円安とマイナス幅を広げた。時間外取引の米株先物や上海株の軟調な推移も、投資家心理の重しになった。
FOMCへの警戒感がくすぶる中、市場では「米物価のピークアウトがはっきりしてきており、市場が織り込む以上のタカ派寄りの話が出るとは考えにくい。株価が大きく崩れることはないのではないか」(三菱UFJ国際投信の石金淳チーフストラテジスト)との見方も聞かれた。早期の利上げ停止を匂わすような話が出てくるなら、イベント後の株高が期待できそうだという。
TOPIXは0.36%安の1975.27ポイント、東証プライム市場指数は前営業日比0.36%安の1016.45ポイントで取引を終了した。プライム市場の売買代金は2兆9196億2100万円だった。東証33業種では、値上がりは電気・ガス業や金属製品、海運業など17業種で、値下がりは銀行業や鉱業、医薬品など16業種だった。
個別では、東京ガスや三和HLDGがしっかり。東洋水産も買われた。一方、東京エレクトロンや第一三共は軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1149銘柄(62%)、値下がりは624銘柄(33%)、変わらずは63銘柄(3%)だった。
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