- 2023/02/10 掲載
日経平均は4営業日ぶり反発、半導体株高が支え 個別物色も
日経平均は寄り付きから120円高としっかりスタート。一時229円高の2万7814円02銭に上げ幅を拡大する場面もあった。前日の米国市場では株安となったが、東京市場では決算などを手掛かりに個別物色が活発化。好決算が好感された東京エレクトロンのほか、アドバンテストも堅調となり、2銘柄で指数を約80円押し上げた。
同じく決算を手掛かりに、鉄鋼株がしっかり。米金利が上昇基調にある中、保険業や銀行も高かった。一方、不動産株は軟調となった。
もっとも、値上がり4割強に対し、値下がり5割と、好決算銘柄の上昇が全体に波及する流れにはならなかった。時間外取引の米株先物やアジア株が軟調となる中、日経平均は午後にかけて上げ幅を縮めた。
市場では「半導体株高は全体には波及せず、上値を買う材料に乏しかった」(楽天証券経済研究所の香川睦チーフグローバルストラテジスト)との声が聞かれた。一方、円高の一服や中国経済の回復、半導体の在庫調整の進展などへの思惑が日本株の支えになっているとして「米株安の割には底堅い」(香川氏)との受け止めもある。
TOPIXは0.1%高の1986.96ポイント、東証プライム市場指数は前営業日比0.1%高の1022.46ポイントで取引を終了した。プライム市場の売買代金は3兆4509億8000万円だった。東証33業種では、値上がりは鉄鋼や保険業、その他製品など18業種で、値下がりは石油・石炭製品や不動産業、空運業など15業種だった。
神戸製鋼所は好決算が好感されてストップ高となり、昨年来高値を更新。日本製鉄も昨年来高値を更新した。第一生命HLDGは堅調だった。一方、前日の決算後に買われたトヨタ自動車はさえなかった。三菱地所やコスモエネルギーHLDGは売られた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが808銘柄(44%)、値下がりは946銘柄(51%)、変わらずは82銘柄(4%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 27670.98 +86.63 27711.25 27,609.33─2
7,814.02
TOPIX 1986.96 +1.96 1983.85 1,980.31─1,
999.37
プライム指数 1022.46 +1.02 1019.98 1,019.07─1,
028.85
スタンダード指数 1034.65 +0.39 1031.78 1,031.44─1,
038.73
グロース指数 991.06 -17.55 1002.64 990.21─1,00
3.25
東証出来高(万株) 139618 東証売買代金(億円 34509.80
)
関連コンテンツ
PR
PR
PR