- 2023/02/10 掲載
午前の日経平均は反発、個別物色が活発 買い一巡後は小動き
日経平均は寄り付きから120円高としっかりとスタート。その後は上げ幅を縮小する場面もみられたが、再び買いが優勢になり堅調な展開となった。決算などを手掛かりに個別物色が活発になったほか、値がさ株の一角がしっかりで、一時、2万7814円02銭の高値を付けた。鉄鋼株や半導体関連株が買われた一方、不動産株は軟調に推移した。
好決算銘柄の買いはみられたものの、市場では、日経平均は2万8000円が近付くと上値が重いとの指摘が聞かれた。アイザワ証券の市場情報部情報二課・横山泰史氏は、今回の決算では好業績を発表する企業がある一方で、「下方修正する企業も目立っており、積極的に買う流れにはなりづらい」と話す。今後の業績不透明感が重しとなり、「目先の日経平均はボックス圏の動きが続きそうだ」(横山氏)という。
TOPIXは0.36%高の1992.13ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆9275億4200万円だった。東証33業種では、鉄鋼、保険業、その他製品など21業種が値上がり。石油・石炭製品、鉱業、不動産業など12業種が値下がりした。
個別では、ルネサスエレクトロニクスが急反発し、14%高で推移。東証プライム市場の値上がり率第3位に入った。同社は9日、2023年第1・四半期の売上収益(Non─GAAP調整後)が、前年同期比2.4%増の3550億円前後になる見通しだと発表し、手掛かり材料になった。
一方、NTTデータが6%安、ソフトバンクグループが1%安と軟調に推移した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが933銘柄(50%)、値下がりが817銘柄(44%)、変わらずが86銘柄(4%)だった。
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