- 2023/02/11 掲載
カナダ、1月の雇用大幅増 利上げの一時停止再検討も
失業率は横ばいの5%となり、市場予想は5.1%だった。
雇用者数の大きな増加は25─54歳の年齢層が増えたのがけん引し、複数の産業にわたった。
2022年12月の雇用者数は6万9200人増と、従来発表の10万4000人から下方修正した。
労働市場の逼迫(ひっぱく)は、カナダ中銀が今年1月25日に政策金利を15年ぶりの高水準となる4.5%への引き上げを決めた主な理由の一つだった。中銀はその際に世界の主要中央銀行として初めて、それまでの利上げの効果を見極めるために利上げをいったん停止する可能性を示唆していた。
CIBCエコノミクスのエコノミスト、アンドリュー・グランサム氏は「中銀が利上げの条件付き一時停止を表明したのは、単一の強いデータがいかに強くても、当局者が対応しなければならないと感じなくて良いようにするためでもあった可能性が高い」とし、「それでも金融市場が本日の強いデータに反応し、追加利上げの見込みを高め、利下げの見込みを下げる動きを止めることにならない」との見方を示した。
1月の正規雇用者の時間当たり平均賃金は前年同月比で4.5%上昇。22年12月は4.7%上がっていた。
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