- 2023/03/13 掲載
ヨーカ堂創業者の伊藤雅俊氏死去、98歳=セブン&アイ名誉会長
イトーヨーカ堂の創業者で、セブン―イレブン・ジャパンを中核とする巨大流通グループの礎を築いたセブン&アイ・ホールディングス名誉会長の伊藤雅俊(いとう・まさとし)氏が10日午前11時55分、老衰のため死去した。98歳だった。葬儀は近親者で済ませた。喪主は長男裕久(やすひさ)氏。
伊藤氏は1924年東京都生まれ。横浜市立商業専門学校(現横浜市立大学)を卒業し、44年に三菱鉱業(現三菱マテリアル)に入社。終戦後、東京都足立区千住で母と兄が始めた2坪の洋品店「羊華堂」を手伝い始め、58年ヨーカ堂(現イトーヨーカ堂)を設立した。
61年の海外視察を機に、セルフサービスの米国型スーパーマーケットのチェーン展開に踏み切り、日本のスーパー勃興期の一翼を担った。80年度に三越(現三越伊勢丹ホールディングス)を抜き、経常利益で小売業日本一を達成。しかし、92年10月、総会屋への利益供与事件の責任を取り、社長を退いた。
社外活動では、スーパーの業界団体である日本チェーンストア協会の会長を務めたほか、若者に勉学の機会を提供するため、財団法人「伊藤謝恩育英財団」を設立した。
【時事通信社】 〔写真説明〕伊藤雅俊氏(セブン&アイ・ホールディングス提供)
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