- 2023/03/13 掲載
アフリカで通販グッズ宅配=ライダー雇用で市場拡大も―ヤマハ発動機
ヤマハ発動機は、アフリカ東部でオートバイ宅配事業を拡大する。インターネット通販商品が対象で、すでにウガンダでサービスを展開、1月からは隣国タンザニアでも実証実験を始めた。現地雇用でライダーの収入増につなげ、二輪車市場の裾野も広げたい考えだ。
サービスを手掛ける子会社クーリメイト(静岡県磐田市)によると、アフリカの複数の通販サイトと提携し、懐中電灯や化粧品などの「売れ筋」に加え、至急便で医薬品も宅配する。銀行口座やクレジットカードを持たない人が多く、ライダーが配達後に代金回収も行っている。
タンザニアでは、各地に点在する小売店「キオスク」での荷物の受け渡しも試行。今後、ケニアなどへの参入も検討する。
アフリカ東部3カ国の人口は計約1.6億人で、ネットに親しむ若年層も多い。一方、物流網は脆弱(ぜいじゃく)で、都市部の渋滞も激しいことから、自宅までの「ラストワンマイル」を中心にバイク便の需要は大きいとみている。
クーリメイトはウガンダで約30人のライダーを社員として雇用するほか、「パートナー」として100人ほどに宅配を委託。タンザニアでも同程度の規模の雇用を計画する。松本弘社長は「安定した生活を手に入れる仕事道具としてオートバイを浸透させ、将来買ってもらえるよう割賦販売などの仕組みも考えたい」と話している。
【時事通信社】 〔写真説明〕アフリカ東部タンザニアでオートバイ宅配を行う「クーリメイト」のライダー(ヤマハ発動機提供)
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