トヨタ、4月世界販売4.9％増と3カ月連続増　世界生産は過去最高

［東京　３０日　ロイター］ - トヨタ自動車が３０日発表した２０２３年４月の世界販売（トヨタ車とレクサス車のみ）は３カ月連続で前年同月を上回った。新型コロナウイルス感染拡大や半導体不足の影響で減少した前年の反動が出た。世界生産（同）は特に海外がけん引し、いずれも単月として過去最高となった。

世界販売は前年同月比４．９％増の８０万０８６３台。国内は同２１．５％増の１２万５３２６台と４カ月連続で前年超え、海外は同２．３％増の６７万５５３７台と２カ月ぶりに前年を上回った。

世界生産は同１３．８％増の７８万７８００台で、４カ月連続で前年を上回った。国内は同１２．２％増の２７万３０６２台、海外は同１４．７％増の５１万４７３８台だった。国内は４カ月連続で前年を上回り、海外は３カ月ぶりに前年超えとなった。

輸出は同０．５％減の１６万６２６４台と５カ月連続で前年を割り込んだ。

トヨタ単体（トヨタ車とレクサス車のみ）の２３年度（２３年４月─２４年３月）の世界生産計画は前年度１０．６％増の１０１０万台。これまでの最高だった前年度の９１３万台から１００万台近く上積みした。

半導体不足の影響が完全に解消されたわけではないが、欠品リスクの高い半導体を使わないで済むよう設計変更したり、そうした半導体を使っていない車を優先的に販売したりするなどして計画台数の達成を目指す。