- 2023/06/01 掲載
NY外為市場=ドル伸び悩み、FRB当局者が6月利上げ見送り示唆
ジェファーソンFRB理事は31日、「次回の会合で利上げを見送れば、FOMCが追加引き締めの程度について決定する前により多くのデータを見ることができる」と指摘。FRBが今後の会合で政策金利の据え置きを決定したとしても、金融政策の引き締めが終了したと受け止めるべきではないとも述べた。
フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は6月FOMCについて、現時点で利上げの見送りを支持していると述べた。同時に「一時停止というのはしばらく金利を維持することを意味する」とし、FRBはある時点で長期にわたり金利を据え置く可能性があるが、現在そうした時点になっているのかは分からないと述べた。
金利先物市場では、朝方発表された4月の雇用動態調査(JOLTS)で求人件数が予想外に増加したことを受け、6月の利上げ確率が71%となっていたものの、FRB当局者の発言を受け、3分の1程度に低下。さらに、利上げが見送られる確率は70%以上となった。
主要通貨に対するドル指数は一時3月16日以来の高値となる104.63まで上昇していたものの、終盤の取引では0.259%高の104.300となった。
ユーロ/ドルは一時1.066ドルと、3月20日以来の安値に沈んだ後、終盤は0.58%安の1.06735ドルで推移した。
マネックスUSAのトレーディングディレクター、フアン・ペレス氏は、米債務上限問題が落ち着けばリスク選好が回復する見通しだが、「それまではドルは現在の水準近辺にとどまるだろう」という見方を示した。
5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想に反し悪化し、5カ月ぶりの低水準を付けたことを受け、人民元は下落し、対ドルで昨年11月以来の安値を付けた。終盤は1ドル=7.1197元。
円は対ドルで0.34%高の139.33円、ポンドも0.08%高の1.2422ドル。
ドル/円 NY終値 139.34/139.35
始値 139.97
高値 140.37
安値 139.24
ユーロ/ドル NY終値 1.0688/1.0692
始値 1.0674
高値 1.0705
安値 1.0636
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