- 2023/06/08 掲載
中国国有大手銀、人民元預金金利を引き下げ
各行のウェブサイトによると、中国工商銀行、中国農業銀行、中国銀行、中国建設銀行はいずれも8日から預金金利を引き下げた。
各行は要求払い預金の金利を5ベーシスポイント(bp)引き下げ、3年と5年の定期預金金利を15bp引き下げた。
預金金利引き下げはここ1年で2度目。前回は昨年9月に実施された。
ナティクシスのアジア太平洋シニアエコノミスト、ゲーリー・ウン氏は「預金金利の低下で貯蓄から消費・投資への移行が進むだろう。銀行の純金利マージンに対する圧力も緩和し、一段の金融刺激に道が開ける」と指摘。
同氏は地方政府の債券発行を支援するため、近く預金準備率が50ベーシスポイント(bp)引き下げられると予想。ただ、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)の引き下げは経済指標や金融リスクが悪化し経済成長目標5%の達成が難しくなった場合のみだとの見方を示した。
大手国有銀は景気刺激に向け個人・法人の借り入れコストを下げるよう圧力を受けており、融資需要の低迷も続いていることから、純金利マージンが縮小している。
事情に詳しい関係者らは6日、中国人民銀行(中央銀行)が監督する自主規制機関が主要な国有銀行に対し、ドル預金金利の引き下げを指示したと明らかにした。
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