- 2023/06/08 掲載
日経平均は続落、SQ控え利益確定売り優勢
日経平均は35円安と、小幅安でスタート。寄り付き後にはプラス圏に浮上する場面もみられたが、すぐにマイナス圏に沈んだ。後場に入ると一段と売りが加速し、下げ幅は一時490円を超える場面もあった。半導体や電子部品などのハイテク株や主力株の一角が軟調で、指数を押し下げた。
市場では、この日の下落について「何か悪材料が出たわけではなく、SQ前の特殊な動き」(国内証券・ストラテジスト)との指摘が聞かれた。一方、「今後も、これまでの上昇の反動による調整が入る可能性もある」(T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト兼ファンドマネージャー・浪岡宏氏)として、株価の下押しリスクを警戒する声もあった。
浪岡氏は「日本株は4―5月に大幅上昇したので、目先は機関投資家を中心とした大き目の金額のリバランスの売りが発生するのではないか」と予想する。日経平均の下値めどとしては、節目の3万円程度が意識されやすいという。
TOPIXは0.67%安の2191.50ポイントで取引を終了。東証プライム市場指数は0.67%安の1127.75ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は3兆7169億0100万円と、商いが膨らんだ。東証33業種では、海運、電気・ガス、石油・石炭製品など10業種が値上がり。精密機器、情報・通信、その他製品など23業種は値下がりした。
個別では、足元で上昇基調が続いていたファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、ファナックなど主力株が軟調に推移。
一方、エーザイは7.3%高と堅調で、東証プライム市場の値上がり率第3位に入った。同社と米バイオジェンが開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について、完全承認に向けた思惑が先行した。
プライム市場の騰落数は、値上がり503銘柄(27%)に対し、値下がりが1270銘柄(69%)、変わらずが62銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 31641.27 -272.47 31877.79 31,420.45─
32,035.95
TOPIX 2191.50 -14.80 2207.14 2,179.81─2
,215.11
プライム指数 1127.75 -7.61 1136.33 1,121.77─1
,139.83
スタンダード指数 1073.11 -7.32 1079.60 1,070.36─1
,080.53
グロース指数 979.54 -20.85 995.87 972.98─996
.51
東証出来高(万株) 134214 東証売買代金(億円 37169.01
)
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