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  • カナダ中銀の利上げ、堅調な家計消費や高インフレが背景=副総裁

  • 2023/06/09 掲載

カナダ中銀の利上げ、堅調な家計消費や高インフレが背景=副総裁

ロイター

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[オタワ 8日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のポール・ビュードライ副総裁は8日、カナダ中銀が4カ月ぶりに利上げに踏み切った主な理由として第1・四半期の家計消費の予想外の好調さや頑強に高水準を維持するコアインフレがあったと述べた。また、政策金利は将来的にパンデミック(世界的大流行)前の水準を上回り続ける可能性が高いと警告した。

カナダ中銀は7日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を0.25%ポイント引き上げ、22年ぶりの高水準となる4.75%とした。利上げは3会合ぶりだった。

バンクーバー近郊で開催された企業幹部向けの講演で、今回の利上げの主な要因として予想外に堅調な家計消費、住宅市場の回復、労働市場の逼迫、粘着性のあるコアインフレを挙げ、「われわれの想定以上に需要に勢いがあるように見える」と指摘。「われわれは、総インフレ率が目標の2%を大きく上回って持続する可能性が高まったことに合意した」と述べた。ただ7月の次回会合に向けたカナダ中銀の意向は示唆しなかった。

カナダ統計局が5月に発表した4月消費者物価指数(CPI)の前年同月比での上昇率は4.4%となった。ロイターがまとめた市場予想は4.1%と、3月の4.3%から縮小すると見込んでいたが、上昇率は10カ月ぶりに拡大した。

ビュードライ氏はCPIについて、5月には総合インフレが緩和し、今夏には3%に減速すると予想しているが、コアインフレは「下方の勢いを失っているようだ」と言及。第1・四半期は予想に反してサービスに対する需要が急増したほか、財に対する需要も家具や家電など金利に敏感な商品を中心に急増したという。

一方、これまで金利を低く抑えつけてきた経済の構造的要因が変化しつつあるとし、将来的な金利上昇リスクが大きいため「構造的に金利が上昇する新時代に突入した場合に備え、先を読み十分準備しておくことが重要」とした。

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