- 2023/06/09 掲載
米家計資産、第1四半期は1年ぶり高水準 株式上昇や国債買いで
株式の保有残高は約2兆4000億ドル増え、不動産の資産価値が6000億ドル減少した影響を打ち消した。
さらに目立ったのは債券価値が過去最大の増加を記録したことで、米国債は約5500億ドル増えた。
ただ、直近の増加をもってしても家計資産は2022年第1・四半期に付けた過去最大の152兆6000億ドルを約4兆ドル下回った。
第1・四半期に銀行預金とマネー・マーケット・ファンド(MMF)の保有残高は約1150億ドル減の17兆7600億ドルと、21年第3・四半期以来の低水準を付けた。
このうち普通預金と定期預金の合計は4200億ドル減少し、20年序盤以来初めて10兆ドルを割り込んだ。22年第1・四半期に付けたピークからは1兆2000億ドル余り減少している。
これは1年にわたるFRBの利上げを受けて銀行預金から金利が相対的に高いMMFに資金をシフトさせる動きを一部反映しており、3月のシリコンバレー銀行の経営破綻で銀行預金流出が一時加速したことも響いた。
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