- 2023/07/12 掲載
午後3時のドルは139円半ばへ下落、7カ月ぶり5日続落
ドル/円はきょうも上値の重い展開。米利上げサイクルの終了見通しが強まってきたことを受けて、ドルは円以外の通貨に対しても幅広く売られ、主要通貨に対するドルの値動きを示すドル指数は2カ月ぶり安値を更新した。
円も全面的に上昇した。高水準に積み上がった円売りポジションが、ドル安の進行で相次ぎ巻き戻された形で、日銀が今月の会合で政策修正に向けた動きを見せるとの思惑も、円買い戻しを後押ししたという。
日米両サイドの要因が重なって下げ足が速まったドル/円は、きょうで5日続落。昨年12月前半以来7カ月ぶりの連続下落となった。週間のドルの下落率もきょうの安値でちょうど2%に達し、金融システム不安に市場が動揺した今年3月以来の大きさに達した。
野村証券のチーフ為替ストラテジスト・後藤祐二朗氏は「米国では雇用統計の下振れや中古車価格の大幅低下が確認され、今晩の米CPIの伸び鈍化も意識される中、日銀の修正の思惑が強く対円でドル売りが加速している」と分析したうえで、仮に日銀が今月の会合で政策修正した場合、ドルは「135円台まで調整する可能性がある」としている。
*写真を追加して再送します。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 139.48/50 1.1025/29 153.80/84
午前9時現在 140.10/12 1.1012/16 154.31/35
NY午後5時 140.37/40 1.1006/10 154.49/53
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