- 2023/07/13 掲載
FRB、追加利上げ必要なら銀行向け措置講じるべき=ミネアポリス連銀総裁
インフレが持続しFRBによる追加利上げが必要な場合、一部の銀行に対するストレスが再燃する可能性があり、FRBはインフレとの戦いと金融安定支援との間で難しい選択を迫られることになると指摘。「インフレを目標に戻し、インフレ期待を固定し続けるためのFRBによる戦いは成功させなければならない」とし、追加利上げの必要があるかもしれないとした。
その上で「監督当局が銀行の備えを確実にする一つの方法は、新たな高インフレストレステストを実施し、リスクのある銀行を特定し、それぞれの資本不足の大きさを測ることだ」と主張した。
また、市場が現在想定しているようにインフレがかなり迅速に低下すれば、銀行が保有する証券の価値は上昇し、銀行のバランスシートは自動的に強化され、ストレスは緩和されるだろうが、コアインフレ率はFRBの目標である2%の2倍以上と頑強に高水準で推移しており、高インフレが定着すれば「政策金利をより高水準に必要があるかもしれない」と言及。そうなれば銀行の保有資産の価値が損なわれ、スタグフレーションやリセッション(景気後退)につながりかねず、債務返済能力が低いとみなされた銀行からの預金流出を誘発するかもしれないとした。
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