- 2023/07/31 掲載
ゴールドマン、石油需要見通し上方修正 世界経済の悲観論後退
世界経済に対する悲観的な見方が弱まり石油需要が拡大するが、在庫の増加で相殺されるという。
同社アナリストの推計によると、世界の石油需要は7月に日量1億0280万バレルと過去最高を記録。堅調な需要を背景に今年下半期は日量180万バレルの供給不足、来年は日量60万バレルの供給不足となる見通し。
景気後退リスクの低下と石油輸出国機構(OPEC)の価格押し上げに向けた取り組みが、原油価格上昇とボラティリティー低下を促す要因となる見通し。
原油先物は3カ月ぶり高値近辺で推移。サウジアラビアが自主減産を9月まで延長するとの見方が背景だ。
ゴールドマンのアナリストは、サウジの減産で市場が供給不足に陥ったと指摘。サウジの日量100万バレルの追加減産は9月まで続き、10月から半減されるとの見方を示した。
同社は石油需要予測を日量約55万バレル上方修正。今年の供給予測は日量約17万5000バレル上方修正した。
今年12月の北海ブレントの予想は1バレル=86ドルに据え置いた。供給不足が続く中、来年第2・四半期には93ドルに上昇する見通しという。
ただ「OPECの供給余力はこの1年で大幅に拡大し、国際的な海底プロジェクトも再び増えている。米国の石油生産コスト低下もあり、価格の上値は限られる」という。
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