- 2023/07/31 掲載
日経平均は反発、3万3000円台回復 円安や米株高が追い風
日経平均は前営業日比369円高と堅調にスタートした。その後も上げ幅を拡大し、株価は一時約642円高の3万3402円08銭まで上昇した。前週末の日銀決定会合で、金融政策の緩和維持方針が示されたことから、買い安心感がひろがった。加えて、決算を受けた個別銘柄の売買も活発だった。
東海東京調査センターの中村貴司シニアストラテジストは「重要イベント通過の安心感から朝方は株価が大幅上昇したが、その反動で利益確定売りや、戻り待ちの売りも出て、上値は重かった」と指摘。市場参加者は日銀会合の結果を受け、円高に振れるとみていた向きも多かったが、(週末に)予想外に円安に振れて返ってきたので、「ギャップを埋めに行く格好で、輸出関連株が買われ、相場の追い風となった」(中村氏)という。
朝方に経済産業省が発表した6月の鉱工業生産指数は前月比2.0%上昇となり、2カ月ぶりに増加。自動車の国内外販売堅調で「きょうは完成車メーカーの堅調な株価の動きが確認できた」(国内証券のストラテジスト)との声が聞かれた。
TOPIXは1.39%高の2322.56ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比1.40%高の1195.33ポイントだった。プライム市場の売買代金は5兆1035億3200万円と膨らんだ。東証33業種では、値上がりは精密機器や輸送用機器、鉄鋼など29業種で、値下がりは海運や空運、金属製品など4業種だった。
個別では、主力のトヨタ自動車が3.2%高、ホンダは2.5%高と、自動車株が堅調だったほか、ファーストリテイリングなど指数寄与度の大きい銘柄もしっかりで、指数を押し上げた。一方、正午ごろに決算を発表した商船三井は1.9%安と軟調。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1525銘柄(83%)、値下がりは279銘柄(15%)、変わらずは31銘柄(1%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 33172.22 +412.99 33128. 33,025.93─33,402.08
83
TOPIX 2322.56 +31.95 2316.7 2,311.40─2,330.12
3
プライム指数 1195.33 +16.45 1192.0 1,189.62─1,199.15
5
スタンダード 1120.20 +8.53 1118.3 1,116.41─1,120.92
指数 5
グロース指数 991.77 +16.24 983.70 983.28─992.66
東証出来高( 199793 東証売買代金(億円 51035.
万株) ) 32
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