- 2023/07/31 掲載
午後3時のドルは141円後半、10日ぶり高値 日銀の緩和姿勢と米金利高で
ドルは朝方、140円後半で一進一退となっていたが、日銀の国債買い入れオペをきっかけに141円後半へと急上昇した。日銀の金融政策決定会合の結果については「タカ派の印象」(T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト兼ファンドマネジャー、浪岡宏氏)との指摘が聞かれた一方で、国債買い入れオペが想定より早く入ったとの意見もあり、「日本の長期金利が(日銀が上限として許容する)天井に一気に張り付くわけではないということが分かり、再び日米金利差が意識されている」(国内証券・チーフ為替ストラテジスト)という。
ドルは一時、141.95円まで上昇し、10日ぶりの高値を付けた。クロス円も円売り地合いとなり、英ポンド/円は182円前半と、約1週間ぶりの高水準で推移しているほか、豪ドル/円は94円後半と、じり高。
日銀の緩和姿勢が改めて示されたことや、米国経済のファンダメンタルズが堅調なことから、円売り地合いは続きやすいとの予想が聞かれる。T&Dアセットマネジメントの浪岡氏は「目先1カ月程度のドルは140円近辺では下値が堅く、145円に近付くと上値が重くなる展開となりそうだ」と話した。
ユーロ/ドルは1.1013ドル付近で前日のニューヨーク市場終盤から横ばい。ユーロ/円は円売りが強まり、午後3時時点は156.15円付近と、円安基調が続いている。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 141.77/79 1.1013/17 156.15/19
午前9時現在 140.74/76 1.1022/26 155.15/19
NY午後5時 141.15/18 1.1015/17 155.48/52
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