- 2023/07/31 掲載
香港GDP、第2四半期は前年比+1.5%に鈍化 外需低迷
外需の低迷でモノの輸出が引き続き減少したほか、金融環境の引き締まりで投資が小幅に落ち込んだ。域内の経済活動、個人消費、観光は上向いた。
ハンセン銀行のチーフエコノミスト、トマス・シク氏は「予想を下回ったのは、恐らく金利上昇と世界経済の一段の減速が原因だろう」と述べた。
ロイターがまとめた市場予想は3.6%増だった。
政府報道官は「今後も観光と個人消費が年内の経済成長の牽引役となるだろう」とした上で「タイトな金融環境が制約になる可能性がある」と述べた。
政府は景気対策が個人消費を支えるが、モノの輸出は引き続き世界経済の減速が重しになるとの見方を示した。
第2・四半期のGDPは季節調整済み前期比では1.3%減。2022年第3・四半期(2.5%減)以来の大幅なマイナス成長となった。ロイターがまとめた市場予想は1%増だった。
スタンチャートは本土からの観光客の流入が正常化するにはもうしばらくかかるとの見方を示した。
香港政府は新型コロナウイルス規制の解除後、3月に観光誘致策「ハロー香港」を導入。5月には消費喚起策「ハッピー香港」を開始した。
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