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  • NY市場サマリー(31日)ドル指数小幅高、利回り低下 株小幅続伸

  • 2023/08/01 掲載

NY市場サマリー(31日)ドル指数小幅高、利回り低下 株小幅続伸

ロイター

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[31日 ロイター] - <為替> ドル指数がおおむね横ばいで推移した後、終盤の取引で小幅高となった。米連邦準備理事会(FRB)の四半期調査で米国の銀行が第2・四半期に融資基準を厳格化させると同時に、融資需要が低迷したことが分かり、金利上昇が経済に影響を及ぼしていることが示唆された。

FRBの上級銀行貸出担当者調査(SLOOS)によると、米銀は第2・四半期に融資基準を引き締めたほか、企業および消費者からの融資需要が減退した。FRBによる利上げで意図した通りに融資が抑制されていることを示されたほか、年内にさらなる引き締めが予想されることも分かった。

主要6通貨に対するドル指数はおおむね横ばいで推移していたが、終盤の取引で0.28%高となった。

8月24─26日には、ワイオミング州ジャクソンホールで経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が開催される。コンベラ(ワシントン)のシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「経済指標で引き続き米経済の強靭さが示されるか見極める必要があるが、示されればドル相場は少なくともジャクソンホール会議まで無難に推移するだろう」と述べた。

終盤の取引でドル/円は0.78%高の142.250円。日銀は27―28日に開いた金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール=YCC)の運用柔軟化を決定。この影響を見極めようと、28日の取引で円は急落した。

ユーロ/ドルは0.2%安の1.0993ドル。欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が発表した第2・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)速報値は前期比0.3%増と、プラス成長を回復し、ユーロは一時上昇していた。

英ポンドは0.13%安の1.2833ドル。イングランド銀行(英中央銀行)が8月3日に開く金融政策委員会で予想される利上げの幅については、0.25%ポイントと0.50%ポイントと、予想が割れている。

豪ドルは1.05%高の0.6717米ドル。オフショア人民元は0.08%安の1米ドル=7.1433元。

<債券> 国債利回りが低下した。投資家はFRBの引き締めが経済に与える影響を見極めたいとして、8月4日発表の雇用統計待ちとなっている。

米指標10年債利回りは1ベーシスポイント(bp)低下し3.959%、2年債利回りは約2bp低下して4.877%となった。7月のシカゴ景気指数が42.8と予想の43.3を下回ったことを受け、午前中の取引で利回りが低下した。

シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は31日、9月の次回会合に向け全ての選択肢を排除しないと語った。

FRBがデータ次第との姿勢を繰り返し示す中、債券投資家も金利の方向性を見極めるため、今後の経済データを注視している。4日に発表される7月米雇用統計は、借り入れコストの上昇が労働市場に与える影響を評価する上で重要となる。

FRBが31日に発表した上級銀行貸出担当者調査(SLOOS)で、米銀は第2・四半期に融資基準を引き締めたほか、企業および消費者からの融資需要が減退したことが分かった。 これに対する市場の反応は薄かった。

<株式> 小幅続伸。好調な企業決算や米経済のソフトランディング(軟着陸)期待を追い風に、月間でも主要株価3指数はそろって上昇した。

今週はアマゾン、アップルなどの決算に加え、雇用統計を含む一連の米経済指標の発表が控えている。

28日時点のリフィニティブのデータによると、米S&P総合500種採用企業の第2・四半期利益は前年同期比6.4%減少する見通し。減益幅は1週間前の7.9%から改善している。

シティグループは、S&P500種の2023年、24末時点の目標水準をそれぞれ4600と5000に引き上げた。米景気が軟着陸する可能性が高まっていることを反映した。

S&P500は22年1月4日に付けた取引時間中の過去最高値まで約5%に迫っている。

S&P500種の主要11セクターのうち8セクターが上昇。エネルギー株の2%高が主導した。

個別銘柄ではオン・セミコンダクターが2.5%急伸。第3・四半期の売上高見通しが市場予想を上回った。

一方、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は4%下落。ベビーパウダーの健康被害を巡る訴訟関連の負債を本社から切り離すための申し立てを裁判所が再度退けた。

デザインソフトのアドビは3.3%上昇。モルガン・スタンレーが投資判断を「オーバーウエート」に引き上げた。

<金先物> 米利上げ終了観測の広がりを背景に買いが優勢となり、続伸した。12月物の清算値(終値に相当)は、前週末比9.30ドル(0.47%)高の1オンス=2009.20ドル。中心限月が清算値ベースで2000ドルの大台に乗せたのは、5月15日以来2カ月半ぶり。月間では4.14%上昇した。

<米原油先物> 需給逼迫観測が広がり、3営業日続伸した。米国産標準油種WTの中心限月9月物の清算値(終値に相当)は前週末比1.22ドル(1.51%)高の1バレル=81.80ドルと、中心限月の清算値ベースで4月中旬以来約3カ月半ぶりの高値水準を付けた。10月物は1.14ドル高の81.32ドル。

ロイターのアナリスト調査では、有力産油国のサウジアラビアは、7月に開始した日量100万バレルの自主減産を9月まで延長するとみられている。

一方、世界的な石油需要が上向くとの見方が一部で台頭している。米金融大手ゴールドマン・サックスのアナリストは30日、7月の世界の石油需要は過去最大の日量1億0280万バレルになるとの推計を示した。またインドと米国の経済が堅調であることなどを受け、2023年の石油需要予測を日量約55万バレル上方修正した。市場では需給引き締まり観測が強まり、原油相場が買い進まれた。

米政府が戦略石油備蓄(SPR)の補充を開始したことに伴い、米国内の原油在庫が減少傾向にあるとの報も相場の支援材料。

ドル/円 NY終値 142.28/142.31

始値 142.23

高値 142.67

安値 142.01

ユーロ/ドル NY終値 1.0993/1.0997

始値 1.1034

高値 1.1045

安値 1.0994

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 93*08.50 4.0143%

前営業日終値 93*00.50 4.0300%

10年債(指標銘柄) 17時05分 95*07.50 3.9668%

前営業日終値 95*07.00 3.9690%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*23.50 4.1844%

前営業日終値 99*22.00 4.1950%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*23.88 4.8849%

前営業日終値 99*23.13 4.8970%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 35559.53 +100.24 +0.28

前営業日終値 35459.29

ナスダック総合 14346.02 +29.37 +0.21

前営業日終値 14316.66

S&P総合500種 4588.96 +6.73 +0.15

前営業日終値 4582.23

COMEX金 12月限 2009.2 +9.3

前営業日終値 1999.9

COMEX銀 9月限 2497.2 +47.7

前営業日終値 2449.5

北海ブレント 9月限 85.56 +0.57

前営業日終値 84.99

米WTI先物 9月限 81.80 +1.22

前営業日終値 80.58

CRB商品指数 282.1775 +1.6941

前営業日終値 280.4834

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