中国碧桂園の株価下落、3億ドルの増資中止　「内部で検討必要」

[香港 １日 ロイター] - 中国の不動産開発大手、碧桂園控股は１日、内部で検討が必要として、３億ドルの増資を中止した。これを受けて香港市場で同社の株価が下落した。

関係筋によると、７月３１日の株式発行手続き開始２時間後の時点で、全株式を売却するめどが立っていた。しかし「社内でのさまざまな検討事項を理由に計画を続行しないことを決定した」とするメッセージが１日に投資家に送られたという。

碧桂園にコメントを求めたが返答はない。単独のブックランナーであるＪＰモルガンはコメントを控えた。

碧桂園の株価は序盤の取引で１０．８％下落したが、その後は下げ幅を縮小し０２２０ＧＭＴ（日本時間午前１１時２０分）現在は３．８％安の１．５２香港ドル。

同社は１株当たり１．３０香港ドルで１８億株を売却する計画だった。価格は７月３１日の終値を１７．７％下回る。

上半期は純損益が赤字に転落すると警告していた。前年同期は１９億１０００万元（２億６７３１万ドル）の黒字だった。