- 2023/10/13 掲載
中国9月貿易統計、輸出入とも減少ペース鈍化 先行きに薄日
[北京 13日 ロイター] - 中国税関総署が13日発表した9月の貿易統計によると、輸出入の減少ペースがともに2カ月連続で鈍化した。当局による一連の景気支援策を受けて中国経済が徐々に安定に向かっていることが改めて浮き彫りになった。
輸出は6.2%減と、マイナス幅が前月の8.8%から縮小し、ロイターがまとめた市場予想の7.6%よりも小幅にとどまった。
エコノミスト・インテリジェンス・ユニットのシニアエコノミスト、徐天辰氏は「世界的な電子部門の循環的回復により国際貿易が底入れしている兆候が強まっており、中国の貿易統計はその最新の兆しだ」と指摘した。
これは2024年に貿易が上向くと楽観視する根拠になるとした。
ただ、税関総署の呂大良報道官は同日の記者会見で、貿易は複雑で厳しい外部環境に直面していると述べ、なお多くの困難と挑戦が待ち受けているとの認識を示した。
内需の緩やかな回復を背景に9月の輸入は6.2%減と、8月の7.3%減より小幅な落ち込みにとどまった。ただ、市場予想の6.0%減は下回った。
9月の貿易収支は777億1000万ドルの黒字。市場予想は700億ドルの黒字、8月は683億6000万ドルの黒字だった。
9月の人民元建ての輸出は前年同月比0.6%減、輸入は0.8%減。
ロイターの算出によると、対米貿易黒字は331億9000万ドルで、8月の300億6000万ドルから拡大した。1─9月の対米貿易黒字は2485億ドル。
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