- 2023/10/13 掲載
焼酎原料確保へ「イモテラス」=サツマイモの種苗生産―霧島酒造
芋焼酎「黒霧島」などで知られる焼酎メーカー霧島酒造(宮崎県都城市)はこのほど、焼酎の原料となるサツマイモの確保に向け、種苗を生産し農家に供給する「霧島さつまいも種苗生産センター『イモテラス』」を同市内に開設した。
農家の高齢化や、茎が黒くなり芋が腐る「基腐病(もとぐされびょう)」の拡大でサツマイモの確保が難しくなっている。13日の開所式で、江夏順行社長は「負担が大きくなっている生産農家を全面的に支援したい」と話した。
イモテラスは総工費約14億円で、約1万7000平方メートルの敷地内に育苗ハウスと研究棟を建設。芋焼酎の主な原料となる品種「黄金千貫(こがねせんがん)」に加え、基腐病への抵抗力が強い「みちしずく」の苗も生産し、初年度は約250万本を契約農家に供給。新品種の研究も手掛ける。
【時事通信社】 〔写真説明〕稼働を開始した「霧島さつまいも種苗生産センター『イモテラス』」(霧島酒造提供) 〔写真説明〕「霧島さつまいも種苗センター『イモテラス』」内に建設された育苗ハウスの内部=13日、宮崎県都城市 〔写真説明〕「霧島さつまいも種苗生産センター『イモテラス』」のオープニングセレモニーでテープカットする霧島酒造の江夏順行社長(左手前から2人目)ら=13日、宮崎県都城市
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