• 2023/10/13 掲載

金利高止まり「新常態」に=FRB、追加利上げせず―前NY連銀総裁

時事通信社

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。


【マラケシュ時事】政策提言を行う米非営利団体「ブレトンウッズ委員会」議長のウィリアム・ダドリー前ニューヨーク連邦準備銀行総裁は12日、時事通信のインタビューに応じ、金利高止まりの長期化が「新常態」になると指摘した。長期金利上昇で資金調達コストが増大している状況を踏まえれば、連邦準備制度理事会(FRB)は追加利上げを見送るとの見通しも示した。

金利高止まりに関しては、モロッコのマラケシュで開催中の国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会で「既に弱い世界経済の成長に追い打ちをかける」(ゲオルギエワIMF専務理事)と懸念する声が上がっている。

ダドリー氏は、米経済は「はるかに活力があり、労働市場の需給も依然明らかに逼迫(ひっぱく)している」と分析。インフレ圧力が根強く、「超低金利時代に戻ることはない」と断言した。その上で、金利高止まりという「新常態に人々が慣れていく調整プロセスがある」と予想した。

長期金利の指標となる米国債10年物利回りは今月、一時約16年ぶりの高水準となった。ダドリー氏は「FRBの政策が効いている」と指摘。金融環境が順調に引き締まる中、FRBは11月の次回会合で「利上げをしない」と予想した。

FRBは「年内あと1回」の追加利上げを想定している。だが、ダドリー氏は「政策金利のピークを目の当たりにしている可能性が十分ある」と述べ、FRBが年5.25~5.50%の現行水準で利上げを打ち止めるとの見方を示唆した。

ダドリー氏は、長引く全米自動車労組ストや学生ローン返済再開、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘激化を踏まえ、経済見通しは「今後2カ月ほど非常に不透明だ」と言及。「FRBが(利上げを)もっとやりたくなるような環境ではない」と語った。

【時事通信社】 〔写真説明〕ウィリアム・ダドリー

前ニューヨーク連邦準備銀行総裁

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます